実現した日本公演は上記の4回だが、1980年リリースのアルバム「ステージ・ストラック」のライナー・ノーツに「後は、今年3月の予定が延びた4度目の来日を待つばかり、と。」（高橋ニ夫/PLAYER MAGAZINE）と書かれているので、80年に来日の予定がありながら延期になったことがわかる。ジェリー・マカヴォイの本「Riding Shotgun」にも、79〜80年のワールド・ツアーで日本へ行ったというような記述があるが、実際には来日はなかった。予定はされていたのだろう。80年はその「ステージ・ストラック」用の録音機材を一緒に運んでいた時期なので、そのあたりとの兼ね合いがあったのかもしれない。

　また、アルバム「ディフェンダー」は本国でのリリースに1年遅れて88年にようやくテイチクからリリースされたが、それに合わせて88年の11月にも来日の予定があり告知もされた。その後、89年2月に延期との告知があったようだが、結果的には次のアルバム発売後の91年まで待たなくてはならなかった。

　全く持って余談であるが、74年・75年・77年の来日時の彼らの東京での定宿は「あの」ホテル・ニュー・ジャパンだったそうだ（82年に死者33名を出した火事が元で営業停止に）。91年の来日時は新高輪プリンスホテルに泊まったようだが、ニュー・ジャパンはその頃まだ廃墟となったまま放置されていた。

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