Japan Tour 1991 来日公演 チラシより
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伝説のギタリスト・シリーズ / ロリー・ギャラガー
ギターと共に燃え尽きる白熱のギタリスト
歴史は繰り返す、とは正にこの事を言うのだろう。
何故ならここに来てブルースが、或いはブルース・ロックが、再評価されるようになってきたからだ。それも昔からの熱心なファンだけでなく、デジタルなダンスビートに物足りなくなった大人の音楽ファンが本物の躍動感を求めた結果であったり、ヘヴィ・メタル・ファンがそのルーツの確認から虜になってしまったりと、幅広い層から支持を受け出したのが興味深い。でも考えてみれば当然の事。現在のロックは全てブルースから始まっているからだ。そう、ブルースはまさしく世代を越えた共通の音楽という事になる。
さて今回、ここに来日が予定されているロリー・ギャラガーはそのシーンにあって25年の長きに渡ってトップにいる大ベテラン・ギタリストとして知られている。いやそれどころかイギリスのブルース・ロック・シーンにおいては、この人の右に出る者はいないとさえ言われている程偉大な存在なのだ。それは一つには頑固一筋とばかりに、泥臭いブルースを一貫してやり続けてきたところにある。現実に最初に大きな脚光を浴びた70年代前半でさえも、コマーシャルにはまる事を拒否してポップ・スターであるよりもいちブルースマンを自ら選んでいるのだ。
一度ステージに立てば3時間はギターを弾きまくり歌いまくるという情熱は衰えを知らない。それだけにもっとも信頼されたアーティストとして、未だ高い評価が続き、また熱狂的なまでに根強い人気を誇っている。まして時代が本物を求め出した現代だけに、ロリー・ギャラガーがシーンのトップに急浮上してきたのは当然の事。はっきり言って、ロリー・ギャラガーは正に時の人。10年ぶりの来日に大きな意味がある。
（注：「10年ぶりの来日」とあるが、77年以来の14年ぶりの来日）
（注：この年の来日ではパンフレットは作られなかったようだ）