Band Member
Wilgar Campbell ウィルガー・キャンベル Drums
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●ロリー・ギャラガー・バンドの初代ドラマー ●在籍 1971年3月〜1972年5月 ●北アイルランド・ベルファスト出身 ●1989年10月、肝臓病の為死去（1987年説もあり） |
ベルファストのクラブ・ラドで活躍していたクリーム・タイプのトリオ編成のバンド、メソッド（The Method）に在籍していた1967年当時、ロリーのテイスト（初期メンバーの頃）ともよく共演していたそうで、ロリーとはその頃からの知り合いだそうだ。1968年にはロンドンに進出し、アンドウェラズ・ドリーム（Andwella's Dream）という名前に変え、サイケ風味な音を加え、クラブ・マーキーのレギュラーにもなるなど人気を博す。ファースト・アルバム「Love and Poetry」を録音するが、1曲レコーディングした時点でウィルガーがバンドを脱退、ベルファストに帰ってしまう（その後バンドは新しいドラマーを迎え、バンド名も短くアンドウェラ（Andwella）と改名する）。
その後、ベルファストで活躍していたディープ・ジョイ（Deep Joy）の2代目ドラマーとして誘われ参加。ジェスロ・タル（Jethro Tull）やロリーのいたテイスト（Taste）のサポートをしている。テイストが解散したのと同じ頃にディープ・ジョイも解散。ロリーが様々なミュージシャンをテストしていた中に、ジェリーとウィルガーの二人も含まれていて、採用が決まった。
当時既に結婚をして子供もいたウィルガーはロンドンに居を構えていた。レコーディングやクラブ・ギグなどを順調にこなし、2枚のスタジオ・アルバムと1枚のライブアルバムを発表。ライブ・アルバムが好評で海外へも進出するようになると、家族持ちでフライト恐怖症でもあるウィルガーはツアーを嫌がるようになった。
72年の5月、アイルランド・ツアーに来ないウィルガーの代わりを、ジェリーのフラット・メイトであるロッド・ディアスがつとめることになった。代役のロッドは充分に役目を果たしツアーを続けるが途中からウィルガーが復帰。そのまま順調に．．と思われたが再び精神的疲労から離脱。ほどなく正式に脱退。後任はロッドが引き受けることになった。
フライト恐怖症や長い間家を空けることを嫌がったということの他に、自分でも曲を書いたりしたいという願望もあったそうで、脱退後は元ジェスロ・タル（Jethro Tull）のギタリスト、ミック・エイブラハム（Mick Abrahams）らと共に3ピース・バンドを組み、他の二人と同様にボーカルも担当したようだ（ちなみに、ミックもフライト恐怖症なのだそうだ）。 その後「The Dog」「Wild Cat」といったバンドで活躍したようだが、1989年に肝臓を患って亡くなっている。
※没年は "THE DEAD ROCK STARS CLUB" を参照したが、ジェリーの本では1987年、フィル・マクドネル（ロリーの音響スタッフ）のインタビュー記事によると1990年になっている。生年月日については資料なし。ジェリーと同い年では？という話をやはりマクドネルがしている。
（「Gallagher, Marriott, Derringer & Trower」 Dan Muise）。
（追加情報）
※「音楽専科」1974年2月号 "Rock Mini Information" より
★元ロリー・ギャラガー・グループにいたウィルガー・キャンベルは『タイレン・ロード・ブロック』というニューグループを結成した。メンバーはキャンベル（ds）、ビル・リン（b）、ジョン・トーマス（g）、トム・ノーラン（g）。Mick Abrahams Bandの後に作ったバンドではないかと思われるが､詳細は不明。 (2006.12.26)
参加アルバム
●Andwella's Dream●1968 「Love And Poetry」 ．．この中の1曲にのみ参加（曲名は不明）
●Rory Gallagher●
1971 「Rory Gallagher」
1971 「Deuce」
1972 「Live in Europe」
「BBC Sessions」 Disc-2 03,05,06