The Essential : Rory Gallagher
2008 Sony BMG : 88697113732 (UK), BMG Japan : BVCM-35333/4 (Japan) ベスト盤|
●2CD 2008年3月10日 リリース 英国盤 （4/7価格改定で再発？） 2008年5月21日 日本盤 Sleeve notes : by Nigel Williamson (5pages) 他にモノクロの写真2点、カラー2点付 |
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DISC 101 Follow Me[Top Priority] 02 Moonchild [Calling Card] 03 Bought & Sold [Against The Grain] 04 Laundromat [Rory Gallagher] 05 Bad Penny [Top Priority] 06 Edged In Blue [Calling Card] 07 Brute Force & Ignorance (live) [Stage Struck] 08 I Fall Apart [Rory Gallagher] 09 Loanshark Blues [Defender] 10 Who's That Coming [Tattoo] 11 As The Crow Flies (live) [Irish Tour] 12 Barley & Grape Rag [Calling Card] 13 Lonesome Highway [Wheels Within Wheels] 14 Out On The Western Plain [Against The Grain] |
DISC 201 In Your Town[Deuce] 02 Philby [Top Priority] 03 Slumming Angel [Fresh Evidence] 04 Continental Op [Defender] 05 Cradle Rock [Tattoo] 06 A Million Miles Away [Tattoo] 07 Wheels Within Wheels [Wheels Within Wheels] 08 Crest Of A Wave [Deuce] 09 They Don't Make Them Like You Anymore [Tattoo] 10 Walk On Hot Coals [Blueprint] 11 Shadow Play [Photo Finish] 12 I Could've Had Religion (live) [Live In Europe] 13 Tattoo'd Lady (live) [Irish Tour] 14 Bullfrog Blues (live) [Live In Europe] |
いろいろなレコード会社からリリースされているベスト盤シリーズ「The Essential」のロリー版。
英国のSony/BMGからのリリース。日本盤もリリースされた。2枚組・全28曲というボリュームで、ロリーのソロ時代の曲がほぼ満遍なく収録されている。
同様の2枚組ベスト盤が2005年にもリリースされているが（「Big Guns / The very best of」）、そちらがSACDと普通のAudio CDとのハイブリッドであったのに対し、こちらはノーマルなCDになっているので、どちらかというと一般的な音楽ファンにはこちらのほうがとっつきやすいかなと思う。音源も1998年からの一連のリマスター・シリーズと同じ物を使用しているようなので、「Big Guns」のミックスに違和感を感じた人もこちらでは無理なく聴く事ができると思う。ただし、未発表曲や別テイクのような目玉がないのと、Nigel Williamsonという人による5ページに渡るライナー・ノーツ（英文）が載っているだけなので、既にアルバムを揃えている人にはさほど新鮮味はないだろう。ターゲットは主に「ちょっと試しに聴いてみようかな．．」という新規のファンのようだ。
選曲は、「Rory Gallagher」から2曲、「Deuce」から2曲、「Live in Europe」から2曲、「Blueprint」から1曲、「Tattoo」から4曲、「Irish Tour」から2曲、「Against The Grain」から2曲、「Calling Card」から2曲、「Photo Finish」から1曲、「Top Priority」から3曲、「Stage Struck」から1曲、「Defender」から2曲、「Fresh Evidence」から1曲、「Wheels Within Wheels」から2曲となっている。何故か「Jinx」からはナシ。「Big Guns」には収録されていた「BBC Sessions」からの音源もナシ。テイストの曲も今回はない。
全体的な印象としては、「Top Priority」から3曲入っていることもあってか、わりにハード・ロック面を強調したような感じ。2枚目の最後のライヴ音源3連発もかなりハード・ドライヴィングな展開なので、やはり購買層として若い世代の人を意識しているように思う。
個人的には「あぁ、ようやく人にオススメできるベスト盤がでたー」という感じ。アルバム14枚＋αまで買えない、そこまではいらない．．．という方はこちらを是非どうぞ！！いい感じの写真もいくつか掲載されています。
翻訳時に使われた英文テキストはCDに掲載されている英文と若干構成が違うのか、英文では言及されていない「Top Priority」についても書かれていたり、「Calling Card」についての記述の位置が英日で異なっていたり、ライナー・ノーツが書かれた日付が入っていたりする（英文ライナーにはない）。
ライナー・ノーツは残念ながら誤訳が目立つ。いくつかここでも指摘していたのだが、下記の一点だけは訂正してもらえたのでそれだけ残しておく（ブックレット、第2版以降は修正されているはず）。
・4ページ目中頃
−元の翻訳文（誤）−他の部分については、常識的な範囲で読んでいただければ幸い。
彼は2時間半ほどのコンサートでプレイすることをものともせず、彼のお気に入りのブルース・スタンダード・ナンバーや、彼自身の手による、力強い作品群の情熱的なヴァージョンをプレイすることが多く、「コンサートで彼のすべてをそ そぎ込む」という表現とは裏腹に、彼のファン達をもてなすということはめったになかったと言っても過言ではなかった。
−改訂版の文（正）−
彼は2時間半ほどのコンサートでプレイすることをものともせず、彼のお気に入りのブルース・スタンダード・ナンバーや、彼自身の手による、力強い作品群の情熱的なヴァージョンを、どんなときでも「彼のすべてをそそぎ込んで」プレイし、彼のファンを裏切ることはなかった。
−英語原文−
He thought nothing of playing sets that were two and half hours long and seldom can the phrase 'giving it his all' have been so apt as he treated fans to passionate versions of his favourite blues standards and his own powerful compositions.