Live At Montreux
2006 ライヴ盤USA - Eagle Records : ER 20094-2
Japan - WARD Records : TKCW 32151 (2007), HMCX-1062 (2009, SHM-CD)
|
01 Laundromat 02 Tore Down 03 I Take What I Want 04 Bought And Sold 05 Do You Read Me 06 Last Of The Independents 07 Off The Handle 08 Mississippi Sheiks 09 Out On The Western Plain 10 Too Much Alcohol 11 Shin Kicker 12 Philby |
1975 1975 1977 1977 1977 1979 1979 1979 1979 1979 1985 1985 |
|
1975・1977
Rory Gallagher : Vocals & GuitarGerry McAvoy : Bass
Rod de'Ath : Drums
Lou Martin : Keyboards
1979
Rory Gallagher : Vocals & GuitarGerry McAvoy : Bass
Ted McKenna : Drums
1985
Rory Gallagher : Vocals & GuitarGerry McAvoy : Bass
Brendan O'Neill : Drums
モントルー・ジャズ・フェスティバル出演時の演奏を集めたオムニバス・ライブ盤。同タイトルの2枚組DVDが先に出ていて、これはそれのCD版。もちろんライブは映像つきの方が楽しいけれど、音だけ聴いてもそれはそれでまた良い。
DVD未収録のものも3曲ある。1979年の「Off The Handle」「Out On The Western Plain」、1985年の「Shin Kicker」。
79年の「Off The Handle」はこの時期では定番の、ロリー自作のスロー・ブルースの名曲。かなりいろいろな奏法を使っての演奏らしいので、ギターを弾く人にとっては面白い内容なのは？
同じく79年の「Western Plain」は後半のギターが見事。この年の演奏はどの曲もテンションが高い。
85年の「Shin Kicker」も後半部が聴きどころで、一旦スローダウンするのだが、そういう展開そのものも珍しいし、そのスローダウンした部分のギターがとてつもなく良いので一聴の価値アリ。
その他に収録されているものはDVDに収録されているものの中でもその年のヤマのひとつだなと思われるようなものばかり。最初の「Laundromat」からエネルギー爆発である。
75年から85年までの10年を順に聴いていくので、だんだんとロリーの声が渋くなっていったり、雰囲気が少しずつ変わっていったりするのがわかるのが少し寂しい。特にこの85年のライブでのロリーは声の調子があまり良くないのでなおさら。最後が「Philby」で終わるのもなんとなく哀しい感じがするが、観客のロリー・コールに思わず胸が熱くなる。
所謂ライブ盤として聴くよりもダイジェスト版として耳にした方が良いかもしれないような構成だが、なにせロリーのライヴであるから演奏内容が悪いはずもなく、オリジナルのライヴ盤やBBCライヴに加えてこのライヴでの演奏も耳にしてみて欲しい。同じ曲でもこんなに？？と思うほどアレンジや演奏が違っていたりするので、DVDは持っていないけれど．．という人には特にお薦め。
2006年7月に米国盤と英国盤がリリースされ、日本盤は翌2007年3月21日に徳間ジャパンからリリースされた。オリジナル・スリーヴ・ノーツには、Chris Welchとモントルー・ジャズ・フェスティバルの責任者であるClaude Nobsによる文章が書かれている。他に、数点のステージ写真も掲載されている。
日本盤解説は鮎沢裕之。日本盤CDは、輸入盤とほぼ同仕様のパッケージに日本語による解説の書いてある紙が封入されているというものだが、残念ながらオリジナル・スリーヴ・ノーツの翻訳はない。スリーヴ・リーフが輸入盤（米盤）が観音開きなのに対して、日本盤が中央ホチキス止めの冊子型になっている。内容は同じ。
なお、このCDで選曲を担当したのはDaniel Gallagher。ダニエルはロリーの甥（ドネルの長男）でミュージシャン。ギタリストの立場で選曲した、とのこと。
※2009年11月26日に、紙ジャケット、SHMCD仕様にて再リリースされている。
− 以下、オタク分野 −
※実は日米で微妙にジャケットのレイアウトやレーベル面が違う（左：日本盤、右：米国盤）
．．．．中身は同じです。