こちらが元のLP（非所有）
Box Of Frogs "Box Of Frogs"1984 Epic BFE 39327 |
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Box Of Frogs "Strange Land"1986 Epic BFE 39923 |
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この2枚を1枚のCDに収録してリリースされたのがこちら
Box Of Frogs "Box Of Frogs" "Strange Land"
1984,1986 （ACADIA ACA 8100 sony BMG 2006）|
- Box Of Frogs - 01 Back Where I Started 02 Harder 03 Another Wasted Day 04 Love Inside You 05 The Edge 06 Two Steps Dark 07 Into The Dark 08 Just A Boy Again 09 Poor Boy |
- Strange Land - 10 Get It While You Can 11 You Mix Me Up 12 Average 13 House On Fire 14 Hanging From The Wrickage 15 Heart Full Of Soul 16 Asylum 17 Strange Land 18 Trouble 19 Nine Lives （Bounus Track） |
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ボックス・オブ・フロッグスは、元ヤードバーズ（yardbirds）のメンバーであるクリス・ドレヤ（Chris Dreja）、ジム・マッカーティ（Jim McCarty）、ポール・サミュエルスミス（Paul Samwell-Smith）が中心となって80年代初頭に結成されたユニットで、2枚のアルバムを制作している。そもそもヤードバーズの曲を演奏するコンサートの企画があり、その時に3人が集まったのだそうだけど、その後アルバム製作の話が進み、いろいろなゲストミュージシャンを迎えて録音が行われた。ロリーは84年、86年のアルバムの両方に参加し、ギターを弾いている。
ロリーはショーバンド時代にロンドンへ出張演奏に行った時にマーキーでヤードバーズを見ているそうで、初期メンバーのテイストではヤードバーズからの影響を強く感じられるような楽曲も多い。
今は亡き名ギタリスト、ロリー・ギャラガーもボックス・オブ・フロッグスのレコーディングに参加してくれた。徹底した完璧主義者である彼は体力の限界まで演奏を続け、深夜2時を過ぎてもなおレコーディングスタジオを立ち去ろうとはしないこともあった。「Hanging From The Wreckage」では、彼はエレクトリック・シタールを演奏している。この曲にオーソドックスなギター・サウンドととは一線を画するものが必要だと考えたロリーは、自宅のガレージにダン・エレクトロのコーラル・シタールがあることを思い出したのだった。ロリーは正しかった。ローディが運んできたその楽器の独特なサウンドは「Hanging From The Wreckage」にぴったりだった。尊敬する先輩ミュージシャンのアルバムへのゲスト参加ということもあって、緊張しつつも真剣に取り組んでいたようだが、楽曲はヤードバーズのそれらとは一線を画すものであり、かなり80年代的な色合いの濃いものになっている。特にシンセサイザーを多用したアレンジは「いかにも」な感じもするので、色々なミュージシャンがそういう方向に流れていってしまっていたことをとても残念に感じていたというロリーがこれらの楽曲を演奏するにあたってどのように感じていただろうかと、考えてしまう。しかし、それぞれの楽曲に似合うよう、ロリーらしい音での参加をしている。ヤードバーズ名義で近年「新譜」が発表され、ジェフ・ベックらの参加で話題になったが、ロリーが生きていたらまたゲストギタリストとして呼ばれたことだろう。より「らしい」演奏ができただろうと思うだけに、残念である。
（ライナー・ノーツ by Cris Dreja 訳：若月眞人・狩野ハイディ より）
なお、このアルバム1曲目「Back Where I Started」では85年からツアー・メンバーとしてロリーと行動を共にするハーモニカ奏者のマーク・フェルサムが、9曲目の「Poor Boy」ではアルバム「Fresh Evidence」にアコーディオンでゲスト参加しているジェラント・ワトキンス（Geraint Watkins）がピアノでそれぞれ参加している。