Crest of a Wave .. The Best of Rory Gallagher
2009 Eagle records : ER 20162-2 (USA) ベスト盤
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(from CD credit)
All songs written by Rory Gallagher (Strange Music Ltd / Bug Music)
Except CD2 tr.9 written by Huddie Leadbetter (Kensington Music Ltd)
Compiled by Daniel Gallgher for Strange Music Ltd
Initial mastering by Tony Arnold of Courthouse Facilities / Arny's Shock, final master by Terry and Ben at Hatch Farm Studios
With Coin Fairy CD1 tr.6, 12 and CD2 tr.4, 10
All photographs courtesy of Strange Music Ltd with thanks to Bob Hewitt
Thanks to Mark Jessett for assistance with design
DISC 101 Follow Me[Top Priority] 02 Shinkicker [Photo Finish] 03 Do You Read Me [Calling Card] 04 Bought & Sold [Against The Grain] 05 Loanshark Blues [Defender] 06 In Your Town [Deuce] 07 Calling Card [Calling Card] 08 A Million Miles Away [Tattoo] 09 Walk On Hot Coals [Blueprint] 10 I Fall Apart [Rory Gallagher] 11 Tattoo'd Lady [Tattoo] 12 Crest Of A Wave [Deuce]
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DISC 201 Bad Penny[Top Priority] 02 Overnight Bag [Out On The Western Plain] 03 Philby [Top Priority] 04 Shadow Play [Photo Finish] 05 Moonchild [Calling Card] 06 They Don't Make Them Like You Anymore [Tattoo] 07 Edged In Blue [Calling Card] 08 Wheels Within Wheels [Wheels Within Wheels] 09 Out On The Western Plain [Against The Grain] 10 Out Of My Mind [Deuce] 11 Barley & Grape Rag [Calling Card] 12 Lonesome Highway [Wheels Within Wheels] |
2009年8月25日に米国Eagle Recordsよりリリースされたロリーのベスト盤2枚組CD。
ヨーロッパや日本ではSony BMGと契約しているロリーのCapoレーベルだが、米国でのBMGの販売姿勢があまり好ましくないという理由で2008年に米国内の契約を解消、2009年になってこのイーグル・レコードと契約をした。イーグルからは既にCD『Live at Montreux』がリリースされている他、DVDも出しているが、今後米国ではオリジナル・アルバム含む全てをイーグルからリリースすることになるようだ。
さて、ベスト盤の内容だが、今回珍しくライヴ盤からの選曲はなく、全てスタジオ・レコーディングのものから選んでいる。選曲は『The Essential』に続き今回も甥っ子のダニエル・ギャラガー。ライヴでの定番曲ばかりではなく、ロリーの様々な音楽的嗜好を反映したバラエティに富んだ曲調を意識した選曲となっている。
ロリーのオリジナル・アルバム14枚の内スタジオ録音盤は11枚だが、その中の『Jinx』と『Fresh Evidence』からは選曲なし。その代わりに2003年リリースの未発表曲集『Wheels Within Wheels』から2曲採用されている。さらに、特筆すべきはCD2の2曲目「Overnight Bag」。アルバム『Photo Finish』に収録されているものとは全く違うアレンジの未発表バージョンである。手数の多い派手なドラムはおそらくロッド・ディアス。それにルー・マーティンと思われるキーボードの音が絡んだよりロックっぽいアレンジ。『Photo Finish』リリース前の77年12月にサンフランシスコでレコーディングされた「幻のアルバム」からのもののようだ。CDのクレジットではアルバム『Out On The Western Plain』より、となっているが、現在のところそのようなタイトルのアルバムは存在しない。もしかしたら近い内にこのタイトルでそこからの曲を含む「新譜」が発表になるのかもしれない。
→ 2011年春に『Notes From San Francisco』というタイトルでリリースされた！ここでのミックスとは若干違うが基本的には同じ音源を使用しているようだ。
音について、少しだけ。
基本的には1998年〜のリマスター・シリーズからの編集になっているのだが、新曲を入れた関係からか、現行のCDよりも音量レベルが大きめ。そのせいか、いくつかのトラックが「音ワレ」を起こしている。気になるのは「Bad Penny」「Barley & Grape Rag」「They Don't Make Them Like You Anymore」あたり。また、どういうわけだか「I Fall Apart」は左右のトラックが逆に入っている。新曲も入っているし、選曲の面でもなかなか面白いアルバムなのだが、この点だけは少々残念。
ライナー・ノーツは今回の編集をしたロリーの甥っ子ダニエル・ギャラガー。7歳の頃に「おじさんのお仕事なに？」と聞いたら「ミュージシャンだよ」と応えたのを「マジシャン（手品師）だよ」と聞き違え「すげー、すげー」と興奮してたら、がっかりさせないようにハンカチを消す手品をやってくれた。でも最近、楽譜の編纂やCDの編集作業をしていてロリーの「マジック」をひしひしと感じる。というような内容。
さらにビルボード・マガジン記者のエド・クリストマンによるバイオグラフィを含む解説も載っている。