ロリー関連のまとまった記述のある単行本の紹介。今のところ洋書のみ。
（在庫があればamazon.co.jp等で購入可能）
| + Rory Gallagher His Life and Times | Marcus Connoughton | 2012 |
| + CORK ROCK | Mark McAvoy | 2009 |
| + A Star Was Born in My Brother's Band | Oliver Tobin | 2009 |
| + RORY GALLAGHER Kemena eta Leialtasuna | Jon Gurrutxaga | 2008? |
| + Beautiful Day | Sean Campbell & Gerry Smyth | 2005 |
| + Riding Shotgun | Gerry McAvoy, Pete Chrisp | 2005 |
| + Irish folk, trad & blues | Colin Harper & Trever Hodgett | 2004 |
| + Gallagher, Marriott, Derringer & Trower | Dan Muise | 2002 |
| + Send'em Home Sweatin' | Vincent Power | 2000 |
| + RORY GALLAGHER A Biography | Jean-Noel Coghe | |
| + The Complete Rock Family Trees | Pete Frame | 1983 |
. . 2012, The Collins Press, ISBN 978-1-84889-153-1
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Poem by Louis de Paor 1. The Fender Stratocaster 2. The Scene 3. Showbands 4. A Taste of Success 5. Cork to Belfast 6. Taste MK2 7. On the Boards 8. Taste Splits 9. Going it Alone 10. The Muddy Waters Sessions 11. Live in Europe 12. Blueprint 13. Canada 14. The Killer 15. Irish Tour '74 16. Tony Palmer |
17. The Loner 18. Joe O'Herlihy 19. Rockpalast 20. Real Folk Blues 21. A Sense of Ireland 22. Touring 23. Defender 24. Fresh Evidence - The Final Studio Album 25. Ghost Blues 26. I'll Admit You're Gone 27. Legacy Appendix : Rory Gallagher & Taste Discography Acknowledgement Index |
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2012年に出た最新のロリー伝記本。著者Marcus Connaughtonはアイルランド国営RTEラジオのプロデューサーで古くからの大のロリー・ファン。2005年には自らのラジオ番組で5夜に渡りロリーの特集を組んでいる。「いつかロリーに関する本を出版することが夢だった。これで夢が叶った」と出版時のインタビューなどで語っている。
内容はコークで例のストラトを入手した頃あたりから亡くなるまでの間、主だった出来事をピックアップして書かれているような感じ。一つ一つの章が簡潔に書かれているので読みやすい。また、2009年出版の『Cork Rocks』でも書かれたストラト入手の経緯を、さらに詳しく取材して書いており興味深い。
この本の特徴の一つは「写真が多い」こと。カラー写真もふんだんに、2ページに1枚はあるのでは？というほど多く、良い写真が載っている。他の雑誌や本では見たことのないようなものも多いので、ちょっとした写真集代わりにもなるかも。
英文を読むことに抵抗がある人でも写真を眺めるだけで楽しいのでお勧め。
B5変形版。ハードカバー。全181ページ。
"Connau"の部分は「カナ」と「コノ」の中間、"gh"ははっきりした音ではなく咽喉の奥で空気を吐く感じ（「ぐ」を発音するつもりの咽喉の形で音を出さずに「は」と息を吐くような）、"ton"は人によって"t"が聴こえたり聴こえなかったり。
日本語表記する際には「コヌフトゥン」あたりにしておこうかとも思ったが、山崎智之氏の記事では「コナクトン」としている。「ク (gh)」と「ト (t)」ははっきり発音しないが、なるほどこれが綴りも想像できて一番良い表記なのかもしれない（さすがやね）。
【関連記事（日本語）】
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ロリー・ギャラガーを研究して、体の中から温まろう (by 山崎智之)
| YAMAHA 音楽ジャーナリスト＆ライターの眼〜今月の音楽記事から (2013.02.07)
※この本だけでなく他のロリー本についても言及。おすすめ。
- New Rory Gallagher biography hits shelves | RTE ten (2012.10.17)
- Rory Gallagher book recalls three-decade friendship |Irish Times (2012.10.30)
- Rory Gallagher: Ireland’s master of the blues | Irish Examiner (2012.11.02)
- A life centred on music left room for little else | Irish Examiner (2012.11.10)
- President Higgins rocks out to Rory Gallagher | RTE ten (2012.11.30)
. . 2009, Mercier Press, ISBN 978-1-85635-655-8
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Acknowledgement Foreword : Cork Rock Chapter 1 : Goin' To My Hometown Chapter 2 : What's Going On Chapter 3 : There's A Fish On Top Of Shandon (Swears He's Elvis) Chapter 4 : Town To Town Chapter 5 : Charlton Heston Chapter 6 : Sugar Beet God Chapter 7 : Singer's Hampstead Home Chapter 8 : Staring At The Sun Chapter 9 : Where's Me Jumper? Chapter 10 : After All Chapter 11 : How Can I Exist Chapter 12 : Back In A Tracksuit Endnotes Bibliography Useful Website for Cork Rock Music Fans Cork Rock and Related Acts Index |
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アイルランド南部マンスター地方の中心都市であるコークのロック・シーンについて書いてある本。著者のマーク・マッカヴォイはコーク大学の卒業生で芸能関連の執筆活動を新聞や雑誌などでしている人だそうだ。
コークのロック・シーンということで、最初はもちろんロリー。Chapter1と2の合わせて40ページ弱の記述がある。特に地元の楽器屋クローリー・ミュージック・センターの店主マイケル・クローリーによる「ロリーのストラト入手の経緯」に関する話は詳しい。これまでの定説とされていた「違う色のギターが届いたので注文しなおす間使われていたものが中古として出た」という説を否定し「元の持ち主がバンドのユニフォームの色を換えるのでギターも換えた」という話がここでようやく正式に活字となった。他にもロリーがコークに在住していた頃のエピソードがいくつか載っている。
モノクロながら写真も数点掲載。A5版。全256ページ。
. . 2009, Choice Publishing Ltd., ISBN 978-1-907107-13-9
. . http://www.choicepublishing.ie/index_files/Page3782.htm
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Foreword Ode by Oliver Tobin No Flashing The Rory Story 35 Pounds in our Pocket Acknowledgement |
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ロリーのショーバンド時代のベーシスト、オリバー・トービン氏による自伝本。2009年にひっそりと自費出版のような形で世に出た。タイトルにある「My Brother」はオリバー氏の兄、バーニー・トービン氏のこと。フォンタナショーバンドのリーダーだった。
内容は、オリバー氏の子ども時代のことからフォンタナ・ショーバンド時代の話、さらにその後の彼の音楽活動についても書かれている。ショーバンド時代の話はなかなか興味深いエピソードも多く楽しめる。写真も他では見ることのできないショーバンド時代のロリーの姿がモノクロながらいくつも見える。ただし、紙質と写真の解像度が良くないため、あまり鮮明でないのが残念。
プロのライターが書いたものではないこともあり、ページ数も50ページ足らずとやや寂しいが、平易な文章であっという間に読めてしまう。ショーバンド時代のロリーを知るのには良い本。
A5版。全43ページ。
. . 2007 or 2008?, bosgarren haria (Hotstak), ISBN 84-934755-6-4
. . http://www.hotsak.com/denda/rory-gallagher-kemena-eta-leialtasuna/
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Sarrera Rory Bizirik Agur Euskal Herriari Infernuko musika Taste Bakarka Rory Euskal Herrian I Arista bere bakardadean Filosofia apurtezina Rory Euskal Herrian II Follow me Rory Euskal Herrian III Hutsune luzeak, baina etenik gabe Itzaltzen doa sugarra Rory Gallagher letragile Kronologia Rory-ren taldeak Diskografia Elkarrizketatuak Bibliografia Hemeroteka |
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目次の文字を見ただけで「あれ？」と思われただろう。英語ではない。バスク語（スペインの一地方で使用されている言語。スペイン語とも全く違う）で書かれたロリー本である。出版年が明記していないので良く解らないが、巻末の資料などから推察するに、2007年か2008年頃に出たようだ。
なにしろ読めないもので内容的なことは何とも言えないが、意外に写真もふんだんに載っているのでそれなりに楽しめる。特に1974年の初来日時に撮影されたと思われるホテルの玄関？前での写真は他では見たことがない。どういうルートで入手したのだろうか？写真集として楽しめるかというとそんなことはないが、話のネタにはなるかな。
巻末にディスコグラフィなどと共に、ロリーの曲から何点か英語とバスク語対訳の歌詞が掲載されている。
B6版の小さな本。全251ページ。
. . 2005, Atrium, ISBN 0-953535-355
 
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Acknowledments Introduction 1964 . Gloria - Them 1965 . You Turn Me On - Bluesvill 1966 . Come Back to Stay - Dick Rock 1967 . Seven Drunken Nights - The Dubliners 1668 . Three Jolly Little Dwarfs - Orange Machine 1669 . Yes, I Need Someone - Eire Apparent 1970 . Sign on My Mind - Dr Strangely Strange 1971 . Night of the Warm Witch - Skid Row 1972 . Silver Song - Mellow Candle 1973 . The Rocker - Thin Lizzy 1974 . Streets of Arklow - Van Morrison 1975 . Out on the Western Plain - Rory Gallagher 1976 . Trouble (with a Capital T) - Horselips 1977 . Television Screen - The Radiators From Space 1978 . Rat Trap - The Boomtown Rats 1979 . Johnny Was - Stiff Little Fingers 1980 . My Perfect Cousin - The Undertones 1981 . Ghost of a Chance - The Blades 1982 . Theme from Harry's Game - Clannad 1983 . Streel Claw - Paul Brady 1984 . Loftholdingswood - Microdisney 1985 . Take My Hand - In Tua Nua |
1986 . A Rainy Night in Soho - The Pogues 1987 . Big Decision - That Petrol Emotion 1988 . Don't Go - Hothouse Flowers 1989 . Arelight - The Fat Lady Sings 1990 . I Am Stretched on Your Grave - Sinead O'Connor 1991 . Soon - My Bloody Valentine 1992 . Dreams - The Cranberries 1993 . N17 (live) - The Saw Doctors 1994 . Goodbye Charie Moonahead - Aslan 1995 . We Don't Need Nobody Else - Whipping Boy 1996 . Revelate - The Frames 1997 . What Can I Do? - The Corrs 1998 . National Express - The Divine Comedy 1999 . October Swimmer - JJ72 2000 . Beautiful Day - U2 2001 . Burn Baby Burn - Ash 2002 . Let a Good Thing Go - Gemma Hayes 2003 . Big Sur - The Trills 2004 . Chocolate - Snow Patrol iTuens Playlist Further Reading Photo Credits Copyright Acknowledgements Index |
2005年に初版が出た本だそうだが、入手は2011年か2012年。新装版として出たものかもしれないが、現在amazonで探しても出てこないのでそのあたりはちょっとあやふや。
内容は、アイルランドのロックの歴史を1年に1曲ずつ紹介してなぞっていくというようなもの。1964年のThem "Gloria" から始まって、2004年のSnow Patrol "Chocolate" まで40年分。ロリーは「1975年」の部分に "Out on the Western Plain" と共に紹介されているが、もちろんテイスト時代のことなどもちゃんと書かれている。写真含めて4ページ
「ロリーの本」というには内容が足りなすぎるが、アイリッシュ・ロックの歴史に触れるには良い本かな。写真はフィン・コステロ撮影のモノクロが一枚掲載。
B5変形判、全194ページ。
. . 2005,SPG Triumph, ISBN 0-9550320-1-6
. . http://www.ridingshotgun.co.uk/
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Prologue : Can't Believe it's True 01 Cradle Rock 02 Wayward Child 03 Sinner Boy 04 Follow Me 05 Out on the Western Plain 06 Crest of a Wave 07 Going to My Hometown 08 Messin' with thw Kid 09 Edged in Blue 10 Who's that Comin'? 11 Same Old Story 12 Wave Myself Goodbye 13 Road to Hell 14 Heaven's Gate Epilogue : There's a Light |
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ロリーがソロになってから20年の間相棒として一緒に活動していたベーシスト、ジェリー・マカヴォイによる自伝的な本。一応ジェリーが書いたということになっているが、どうも中心執筆者はピート・クリスプという人のようだ。この人はフリーランスのライターで長年にわたるロリーのファンでもあるという。
ジェリーの自伝なので、ジェリー本人の子供の頃の話からディープ・ジョイ（Deep Joy / ロリーと活動を始めるまでジェリーが在籍していたバンド）結成から解散に至る経緯、ロリーとの20年間、ナイン・ビロウ・ゼロ加入への経緯と現在の活動のこと等、年次を追って述べてある。文体は軽妙で、ユーモア溢れた内容なので、わりにすらすらと読めてしまう。
ロリーとの20年についてはツアーやレコーディングについての楽しいエピソードも多いのだが、ギャラの問題だとかロリー自身の少しエゴイスティックな一面だとかも描いてあり、また、近年の一連のリマスター作業や「新譜」について少々批判的な意見を述べていたり、ロリーの臨終や葬儀の際にドネルから直接の連絡が無かった事などへの不満だとかも包み隠さず書いてある。「ジェリーの為に本を書いた人は一度もオフィスに事実の確認に来なかった」とドネルの方も反論していたりと、この本を巡ってはあれこれとあるようだ。が、全体的に漂っているのはジェリーの「相棒」ロリーへの深い親愛の情であり、「人間ロリー・ギャラガー」を描いたものとしては良い内容なのではないかなと思う。ドネルが言うように「他の本や記事からのコピー＆ペーストが多い」のも事実なのだけど、総括的な内容であるということや、ジェリーの目から見たロリーが良く描かれているのでわりに好感が持てる本ではある。ジェリー本人についても、女性関係や経済的なことなどを赤裸々に告白していたりと、本を売るためにはあれこれとスキャンダラスな面も出さないといけないのかなぁ．．という気もするが、それでもこの程度しかホコリがでないのだから、逆にやっぱりロリーという人は本当に「いいやつ」だったのだなぁ、と思ったりするのでありました。
「とりあえずロリーについての本が読んでみたい」という時に、こちらはお薦め。ドイツ語版もあり。
A5判、全346ページ（ペーパーバック）。巻末のindexが便利。ハードカバー版もあり。
. . 2005, Cherry Red Books （2004 ,The Collins Press）/ ISBN:01-901447-40-5
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An Introduction Section 1 The Gates Are Opensd Section 2 The Story of Them Section 3 Belfast Blues Section 4 Rock in a Hard Place Section 5 Folk in the Seventies Section 6 The High Kings of Tara Section 7 The Nineties Revival Section 8 Lost & Found ! Section 9 Last Time Around Section 10 Reunions, Rewards & A Man Called Bob |
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アイルランドのフォーク、トラッド、ブルースについての本。というよりはアイルランドの音楽シーン全般の話と言った方がいいかもしれない。ということでもちろんヴァン・モリスンは外せないし、ロリーも登場する。Thin Lizzyについては初代ギタリストのエリック・ベルが出ている程度だが、フィルが前に在籍していたSkid Rowの中心人物だったブラッシュ・シールズやゲイリー・ムーアについてのページはある。他に、アイルランドに関係深いフォーク勢としてデイヴィー・グラハムやアン・ブリッグスといった、ロリーが敬愛していた人達についても述べてあるので、その方面の理解の助けにもなる本。ホース・リップス、クラナド、コアーズ等についての記事もあり。
ロリーについては写真含めて21ページ。バイオグラフィ的な内容が中心だが、フォークやトラッドを扱う本だけに、そういった方面の人達との関係についての記述も多い。また、元Themのメンバーその後ということで、テイストのドラマーだったジョン・ウィルソンについての項目があり、写真を含む5ページにわたり、テイスト時代のことも含めて本人の語る言葉などが掲載されているのが興味深い。
書かれている英語はわりに読みやすい。辞書があれば理解可能かと。A5判、全432ページ。
. . 2002, Hal Leonard Corporation / ISBN : 0-634-02956-8
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●Rory Gallagher ●Stave Marriott ●Rick Derringer ●Robin Trower Dramatis Personae |
P. 1 〜 P. 84 P. 85 〜 P.158 P.159 〜 P.228 P.229 〜 P.291 P.292 〜 P.293 |
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4人のギタリスト達の人生と音楽について、関係者の証言を交えながら綴ったもの。それぞれのギタリスト達について、ほぼ同じ程度のページ数を裂いて時系列に述べている。
バイオグラフィ的な内容なのだけど、本人や関係者（肉親・バンドメイト・マネージャー他）へのインタビューに様々な事を語らせているので説得力があるし、あれこれとこぼれ話的な内容も出てくるので読んでいて面白い。それぞれのギタリストに付いて単独で述べられているだけなので、4者の関係などについては一切書かれていないが、4人の個性的な生き方や音楽に付いての考え方などを並列に述べる事でそれぞれの個性が際立つというような仕組みか。
ロリーのページで証言しているのはロリー本人の他に、Donal Gallagher、Erick Kittringham、Roy Eldridge、Joe O'Herlihy、John Wilson、Gerry McAvoy、Charlie(Richard) McCracken、Lou Martin、Rod de'Ath、Ted McKenna、Brendan O'Neill、Alan O'Duffy、Phil McDonnell、Derek St. Holmes、Mark Feltham、Dino McGarland、Rudi Gerlach、Marcus Connaughton、Jack Bruceといったところ。証言者それぞれについての簡単な紹介が巻末「Dramatis Personae」のページにでている。
最後の方、ロリーが体を壊してからの話がいくらかネガティヴな内容なので、最後まで読むとちょっと哀しい気分になってしまうが、子供の頃の話から始まって亡くなるまでの間を丁寧に追っている良書。会話文が多いので比較的読みやすくもある。モノクロ写真も数点掲載。A4変形判。
（裏表紙より）
. . Mercier Press, 2000 / ISBN 1-85635-330-3
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01. The Stage Is Set 02. The Clipper Carlton - Makers Of The Moud 03. First Royal Flushes 04. The Royal - Crowned King Of The Road 05. Bowyer - The Irish Elvis 06. The Ballroom Landlord 07. The Star Trek 08. The Dixies - Clown Princes 09. Joe Dolan - The National Aphrodisiac 10. Fixers, Fortunes and False Hopes 11. Hype In Type 12. Walking The Streets With Butch Moore 13. Phil Coulter - The Call Comes Through 14. Spit On Me, Dickie 15. Massacred On The Radio 16. The Northern Light 17. The Freshmen - Good Vibrations 18. The Head Hunters 19. Getting Into The Groove 20. The Wedding-Dress Queen 21. The Blondie Bombshell 22. The First Lady Of Showbands 23. Rebel With A Guitar 24. Van - The Showband Man 25. The Lights Go Out |
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アイルランドの「ショーバンド」について、当時のさまざまな人気バンドの例を挙げながら時系列に沿って語っていく本。ロリーについては23章「Rebel with a guitar (*1)」で、約15ページに渡って記述がある。
子供の頃自力でギターを覚え、学生同士でバンドを組むも演奏場所がないため、フォンタナ・ショーバンドのギタリスト募集広告に応募したこと、フォンタナ・ショーバンドでも生活、インパクトに改名したいきさつなど、バンドのサイド・ギタリストであるデクラン・オキーフ（Declan O'Keeffe）の証言や、ロリーの生前のインタビューなどを交えて語られている。
ショーバンド時代の話が書いてある本はなかなかないので、資料的にも貴重。他に、ロリーが気に入っていたというショーバンド「ザ・フレッシュメン（The Freshmen）」に関するエピソードなども。
A5判、全430ページ（ペーパーバック）
. . MERCIER PRESS / ISBN : 1-85635-387-7
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- CONTENTS - + Anonymouse Preface + The Kid + Mining Country + Rory + Merseyside + Dourges + Taste + Taste: Take 2 + Mr O'Driscoll + Poblokto + Alto Sax + Roland + Aachen + Isle of Wight + Rory Gallagher and his Band + Bilzen + Deuce + The Train + Muddy Waters + Band of Gypsies + Blueprint + The Rory Formula + Liverpool + Guitar + Tattoo + Jerry Lee Lewis + Live in France + Swimming Pool + Irish Tour + The Stones + Bastille + Helin + Against the Grain + Unplugged |
+ Rocker's Heart + Ghent Festival + Lonnie Donegan + Calling Card + Dylan + The San Francisco Sessions + Rupture + Saint-Marten + Photo Finish + On the Air + Gruagagh + Top Priority + Private Life + Herman + Stage Struck + Jinxed + Mark + Studio + Extra + Defender + Fair Trade + Jack Bruce + Van Morrison + Fresh Evidence + Break Up + Rory on Stage + Death on Prescription + The Funeral + Moving On - CDs of Rory Gallagher - Photographic Acknowledgements - Other Books Consulted -Thanks |
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フランス語で書かれた本の英訳。世界で最初に出たロリーの伝記本。
著者のジャン・ノエル・コーは裏表紙の紹介文によると「フランス〜ベルギーの著名なジャーナリストで、長年の間、ジミ・ヘンドリクス、ヤードバーズ、アニマルズ、ステイタス・クォー、そしてもちろんロリー・ギャラガー等といったミュージシャン達のヨーロッパ・ツアーに同行して彼らと親しく過ごした。」という人らしい。この本は、所謂伝記的な部分も含めながらもそんな彼が見てきたロリーの姿について書かれた本で、多少個人的な部分もある。それゆえに英国amazonのレビューでは「客観性に欠ける」というような批判的な感想も寄せられているのだが、イギリス人のフランス嫌いを割り引いてそのあたりは考えた方かいいのかも（そもそも世界初のロリー伝記がフランスで書かれたということに、彼らはちょっと怒っているのだから）。ちなみに仏amazonでは評判が良い。
内容についてはドネル・ギャラガーが「よく書かれたいい本だ」と太鼓判を押しているのでたぶん問題はないのだろうが、いかんせんフランス語の文章の英訳、ということで非常に読みにくい。翻訳をした二人はともに英語教師兼翻訳家なのだそうだが、直訳調なのかなんなのか、とにかく読むのに苦労する。フランス語版ももちろん出ているので、フランス語が英語と同じくらい得意な人はそっちで読んだ方がいいのかも。
モノクロながら写真もあれこれ載っている。プールで泳いでいたり食事をしていたりというような、普通の雑誌や本では見られないようなショットがいくつもあるので、そのあたりだけでもちょっと楽しめる。もちろんステージ写真もあり。
A5判、全192ページ。分量はそんなでもないが、最初に読むには．．．ちょっとホネが折れるかも。
こちらはフランス語版。英語版より少々大判（約155x248mm）だが、掲載されている写真等は同じのようだ。ただし、「OFF THE BOARDS」というタイトルのCDが一枚付属している。
| CDには、1978年10月10日のフランスでのライヴ音源から「Do You Read Me」「Secret Agent」「Moonchild」「Too Much Alcohl」「Going To My Home Town」「Bullfrog Blues」「Bought And Sold（CDには「Bought And Soughtと記載されているが誤り）」の7曲と、著者によるロリーへの短いインタビュー、そして最後にロリーの母モニカによる短い挨拶（フランスでの「ロリー・ギャラガー通り」命名式における挨拶か）が載っているが、いずれもブート盤音質なのが残念なところ。 |
  
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. . 1980+1983, Omnibus Press
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80年と83年に出版されたピート・フレームによる「ロック・ファミリー・ツリー」。人脈図である。
ロリーは83年刊行の「vol.2」に載っている。ここに掲載したのは「vol.1」と「vol.2」が両方とも載っている版。バラ売りのものを購入するときは「vol.2」を。
83年出版ということで、ロリー・バンドに関してはテッド・マッケンナが脱退してブレンダン・オニールが加入する所まで。人脈図の余白部分にはリリースされたアルバム名や、ちょっとしたコメントも載っている。全て手書きで線と文字だけによる構成であるが、この仕事は圧巻である。ロリー云々抜きでも一見の価値アリ。
