お休みしていました
しばらくの間、サイトの更新をお休みさせていただいていました。お問合せいただいた方、情報提供をしてくださったみなさん、本当にありがとうございました。なかなかそれを反映できず本当に申し訳ありません。
更新をお休みしていた間、個人的にいろいろなことがありました。大きな地震もありました。被災された皆さんには心よりお見舞い申し上げます。どうぞ無理のないように、頑張り過ぎないように気をつけてお過ごしください。
震災の余波はここ東京多摩地区でもまだ残っています。弱いながらも余震が続き、原発事故に絡むさまざまな嫌な話に翻弄され、それでも「家を流されてしまった方に比べれば．．」とその不安を押し殺して暮らしている人がここにも沢山います。私自身も地震や津波の映像を見るとその日の恐怖が蘇ってくるようで落ち着きません。誰もがみんな疲れています。今はまだそういう時期なのだと思います。
何年も前、家出中の実父が亡くなったあとにその後始末でゴタゴタがあり、精神的にすっかり参ってしまった時期がありました。電話の鳴る音も人の声も恐ろしくて部屋の中でびくびく過ごす毎日でした。時間が経つにつれだんだんと落ち着いてきて、ようやく音楽を耳にすることができるようになりました。最初は人の声が聴けなくて、ジャズ・ピアノのCDばかりを聴いていました。それからふと思い立って購入してみたのがロリー・ギャラガーの『Tattoo』でした。世界が変わりました。
大震災の直後の動揺の中、気持ちに余裕がなく音楽を聴くことができなくなってしまったのですが、新たにリリースされた『Irish Tour '74』のDVDが届き、「せめてボーナス映像だけでも」と見ることにしました。あの時と同じような感動がありました。私はここでもロリーの音楽に救われました。
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震災の一月前に実の妹が2年間の闘病生活の果てに亡くなりました。まだ中学生の頃、妹と二人でお小遣いを溜めて買ったレコードを頭をつき合わせるようにして聴いた日々が今でも鮮やかに蘇ります。音楽はいつでもそうやって生活の中にありました。音楽は良いです。音楽の中にたくさんの思い出が残っています。今では「音楽を聴くことも供養」と思えるようになりました。
今困難な状況にある皆さんも、いつかすこし心に余裕が出来た時に、音楽を思い出すことができたら良いなと思っています。きっと日常が戻ってくると思います。私はようやくそうなりつつあります。
サイトの更新はまだしばらくはスロー・ペースのままだと思いますが、自分のために作ったサイトですから楽しんで作り上げて行きたいと思っています。またお付き合いいただけると幸いです。
2011.05.01 nao. watanabe (nerory)