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Mike Vernon "Bring It Back Home"

1971  (MASON RECORDS 2005)   

01 Let's Try Again (4:21)(Mike Vernon)
02 Move Away (4:14)(Mike Vernon)
03 Mississippi Joe (3:56)(Mike Vernon)
04 Brown Alligator (11:44)
   (Mike Vernon, Rick Hayward, Kenny Lamb, Dick Parry)

05 Come Back Baby (2:03)(Doctor Ross)
06 War Pains (3:44)(Mike Vernon)
07 Dark Road Blues (3:23)(Willie Lofton)
08 (She said) She Didn't Have Time (5:54)(Mike Vernon)
09 Ain't That Lovin' You Baby (3:09)(Jimmy Reed)
10 My Say Blues (5:41)(Mike Vernon)


60年代のブリティッシュ・ブルース・ブームを引っ張っていたプロデューサー、マーク・バーノンの1971年リリースのソロ・アルバム。基本的にはバーノンのヴォーカル&ベース(サイドギター)にリック・ヘイワード(Rick Hayward)のギター、ケニー・ラム(Kenny Lamb)のドラムによるトリオ編成での演奏だが、曲によってキーボードやハーモニカ、サックス等のゲストミュージシャンを迎えている。
ロリーは5曲目の「Come Back Baby」にリード・ギターで参加。10曲目の「My Say Blues」にはフリーのポール・コゾフ(Paul Kossoff)がやはりリード・ギターでゲスト参加している。
ブリティッシュ・ビート〜R&B〜ブルース・ロックというような範疇にはいるような曲が多く、渋い演奏というよりはカッコ良い曲が収録されている。ロリーの参加云々を抜きにしても充分楽しめるような内容。

なお、バーノンとロリーとの関係について、テイストのLP「オン・ザ・ボード」のライナー・ノーツに興味深い記述があったので該当部分を転載しておく。

(68年のテイストのメンバーチェンジの話の後)
 更に、たぶんこの頃だと思うが、ロリー・ギャラガーはマイク・バーノンと一緒に、ブルー・ホライゾン・レーベルでレコーディングしていた。形式としては、デモ・テープかセッション・テープ的なものではないかと思う。マイク・バーノンの編集によって、イギリスのブルース系バンドの初期レコーディング・オン・パレード的な集大成アルバムが最近発表されている。これには、ロリー・ギャラガーとのセッションや、今をときめくエリック・クラプトンがヤードバーズ在籍時にシングル用としてレコーディングしたものなどが並んでいて、肝心な音の方はともかくとしても、コレクターズ・アイテムとしては大変なシロモノである。
 (中略)
ま、いずれにしてもロリー・ギャラガーがブルー・ホライゾン・レーベルと関わりを持っていたことも、まんざら 違和感がなく、むしろ1人のブルース・ギタリストの成長過程としては当然の現象を見たとでもいえるだろう。

(LP テイスト「オン・ザ・ボード」ライナー・ノーツ/石野真知子 より)


「Come Back Baby」

・Mike Vernon : vocal, bass guitar, chop rhythm guitar, triangle, guiro and nylon-bristle hand brush
・Rory Gallagher : solo lead guitar
・Rick Hayward : lead rhythm guitar
・Kenny Lamb : drums and suitcase banging

ヤードバーズタイプのR&B。ボーカルもそんな感じ。軽快なリズムに乗ってロリーもテイスト初期のような雰囲気でリードギターを弾いている。