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Gary Moore ゲイリー・ムーア
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● ロリーのメジャー・デビュー前からの友人 ● 第一期テイスト時代、ベルファストのクラブ・ラド（マリタイム・クラブ）で共演 ● 最晩年まで交流があった ● 1952年4月4日〜2011年2月6日 北アイルランド・ベルファスト出身 ● 1970年スキッド・ロウ（Skid Row）のギタリスト兼ボーカリストとしてメジャー・デビュー ● 以来、コロシアムII（Colosseum II）、シン・リジィ（Thin Lizzy）などに在籍 他ソロ活動 ● 公式サイト → Gary Moore official web-site |
北アイルランドのベルファストに生まれる。生家は現在北アイルランド自治政府議会のあるストーンモントのすぐ側にあったそうだ。父がショーバンドなどをブッキングするプロモーターの仕事をしていたそうで、幼い頃から音楽に親しんでいたようだ。ローティーンの頃からバンドを組み、ベルファストのクラブに出演するようになったが、その頃にメイン・アクトとして人気があったのがロリーのいたテイストだった。まだ1期メンバーの頃らしい。ゲイリーのバンドが前座でテイストがメイン、ということが度々あり、楽屋などで良くピーター・グリーンやクリームのことを話していたそうだ。二人ともスペアのギターを持っていなかったので、お互いのそれをスペアとして使うようにしてみたり、2人のアンプを繋げて出力を上げたりなどのようなこともしていたらしい。ゲイリーによると、当時の共演バンドの連中の多くが新人のゲイリーに嫌がらせ（ギターを隠してしまったりとか）をしたそうだが、「ロリーは決してそんな事をしなかったばかりか、年下の自分にとても親切にしてくれた」と振り返っている。
ベルファストで活躍していたバンド「ザ・メソッド」のギタリスト（ゲイリーの友人でもあったらしい）が怪我をした為に、その代役としてバンドに一時的に参加。ダブリンへ出張演奏に行った時に、ブラッシュ・シールズと出会い、スキッド・ロウに加入する。スキッド・ロウはメジャー・デビューを果たし、テイストに続いてロンドンへ進出することになる（ちなみに当時の「ザ・メソッド」のドラマーは、後にロリーのソロバンドのドラマーとなるウィルガー・キャンベル）。
ゲイリーがシン・リジィ在籍時にはロリーがリジィのライブ（フェスティバルか？）にゲスト参加したこともあるらしいが、詳細は解っていない。その一方で、1981年にはロリー・バンドのドラマー、テッド・マッケンナ（Ted McKenna）を引き抜き、グレッグ・レイク（Greg Lake）のソロ・アルバムに参加したりもしている。ロリー・バンドのベーシスト、ジェリー・マカヴォイ（Gerry McAvoy）もゲイリーから誘われた事があるそうだが、それは断っているようだ。
そのようなことがあっても2人の交流は続き、最晩年、肝臓移植手術で入院する前に、当時ロリーが住んでいたコンラッドホテルのスイート・ルームをゲイリーが訪ね、朝までギターを弾いたりプライベートな話をしたりして過ごしたことがあるそうだ。当時BBMのレコーディングをしていたゲイリーがロリーにせがまれてBBMの曲をいくつか弾いてみせたりもしたようだが、ゲイリーは「ロリーの前でギターを弾くのはすごく恥ずかしいんだ。でもロリーが恥ずかしがるなよ、恥ずかしがるなよって言うから弾いたんだけど．．。」と後の追悼番組で振り返っている。
ロリーのコークでの葬儀にも参列。後には追悼コメントもたくさん残している。BBCラジオの追悼ドキュメンタリー番組の司会進行役を務めるなど、ロリー・トリビュート関係では常連。友達が極端に少ないロリーの中では数少ない心許せる友人の1人だったようだが、86年に亡くなった元シン・リジィのフィル・ライノット（Phil Lynott）の親友でもあり、そちらのトリビュート関係でも良く中心となって動いている。
2011年2月、休暇中のスペインにて急死（合掌）。